返信

匿名希望さん、こんにちわ。
拙著お読みいただきありがとうございます。

高度な質問ですね。(笑)
答えやすそうな(2)から行きましょうか。

IT関連全般に話を輪を広げると、
私もついて行けないので、
私のネットワーク分野での経験から感じていることについて書きましょう。

まず、難しそうに感じるのは、構成要素の数が多いことが主な要因であって、
構成要素の一つ一つは難しくないことが多い、ということです。
なので、その一つ一つをちゃんと理解して行けば、
全体が見えてくるように思います。

しかし、言うは易く行うは難しで、
要素の数が多いと、一つずつ理解するのに時間がかかり、
なかなか全体を理解するに至らないのが現実かもしれません。

また、昔と比べて、今は、そうした要素技術の一つ一つに関する
丁寧な解説が少なくなっているように感じることもあります。
パソコンやネットワークが世の中に広まる段階では、
知りたがる人が大勢いたので、そういう解説や情報が沢山ありましたが、
社会の基盤技術として定着してしまった今となっては、
その人数が減っているのでしょう。

とにかく、現実は難しい面がありますけど、
一つ一つ、理解するっていう方法でしょうか、やはり。
すると、その効率が"コツ"云々っていうことになりますが、
そのためには、情報源や学習方法が重要かと思います。

今、仮想化技術のおかげで、
GNS3とかのシミュレータでいろいろ実験できるようになっています。
ネットワーク機器だけでなく、
サーバやクライアントをシミュレータ内で動かすこともできますから
それで、仮想的なシステムを構築して、
パケットを見ながら、全体の動きを自分の目で確かめることができます。
そこで、分からない部分を仕様書などで調べるようにすれば、
いろいろなことが、かなり詳細な部分まで、理解できます。
解説書を書いている立場からは言いにくいことですが、
下手な解説書を読むよりずっといいです。

ポイントは仕様書の読み方です。
仕様書は、ある意味、最高の情報源ですが、
仕様書だけ読んでも理解できない場合が多いんじゃないかしら。
それが、動きを見ながら読むと、不思議と、分かるんですよ。

そうやって一つ一つを理解できたら、
何故そうなのか考えることも大切です。
具体的な動きの理解から始めて、
抽象的な考え方の理解や整理に進む、という順番がいいと思います。
そして、考え方が分かってくると、応用が利くようになります。

その際、注意点が一つ。
未熟な段階での考え方や、特定の人達に都合のよい考え方が、
普遍的な考え方として流布され、定着していることがあり、
それが正しい理解を妨げることがある点です。
これは、ITに限らず、世の常です。
いわゆる迷信や、間違った常識ってやつです。
なので、人の言うことを鵜呑みにせず、
自分の頭で考えることが大切ですし、
そういう習慣を身に着けることが重要だと思うんですよね。

長くなっちゃいましたが、(1)の方に移りましょう。

こちらの方は、
具体的に、どういう方面の見通しなのか分からないので、
的を外すかもしれません。

全体の見通しとしては、適用範囲がどこまで広がるかがポイントだと思います。
ITの場合は、最初、科学技術計算分野への適用から始まり、
それが企業活動全体へ、そして社会全体へ、
さらに、人間だけでなく、機械全般に広がろうとしています。
で、その先、何があるのかが問題ですけど、
昔から、機械全般までは想像できましたが、その先が...
すると、その先、適用範囲が広がらず、ビジネスも広がらず、
投資が進まず、技術も停滞、...うーむ。

AIも無視できませんけど、
これも適用分野の拡大という考えで良さそうに感じています。
今のところは。
でも、将来、AIが本物になってきたらどうなるのか。
バラ色の未来か!? 暗黒の未来か!?

漠然とした全体イメージはこんな感じかなぁ。
もう少し的を絞れば、具体的な話ができるかもしれません。

そうそう、一つ書き忘れました。
話題が少し外れるかもしれませんけど、
折角勉強するなら、人の後追いで勉強するより、
人に先んじて勉強することがお勧めです。
勉強して身に着けたことの価値が全く違いますから。
技術者にとっては、ここが一番重要かもしれません。

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